2015年1月14日付「東京新聞」夕刊1面に大きく「第4回九条美術展」が掲載されました。
第4回九条美術展
2015/1.11(日)~17(土) 東京都美術館
第4回九条美術展が都美術館で開催されます。今までは埼玉県近代美術館での開催でしたが、改装なった都美術館使用希望の抽選に当たり今回の開催です。危機迫る九条を守ろうという呼びかけに応えて、様々な場で活躍する美術家(画家・研究者)が結集しています。
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講演会
2015/1月13日(火)14:00-16:00
東京都美術館講堂
「戦争の時代の絵画」を読む
-1930年代から1950年代を中心に
講師 小沢節子氏
簡単な内容紹介
昭和の前衛美術運動の一翼を担いながら、南方で戦没した大塚耕二(1914~45)、矢崎博信(1914~45)、浅原清隆(1915~45)ら帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)の卒業生たち。聴覚障害故に戦場に赴くことなく、戦時下の都会風景を描きつづけた松本俊介(1912~48)。戦前から独自な画業で注目されながら、原爆を垣間見たことによって共同制作・原爆の図シリーズから沖縄戦シリーズまで、前人未到の道を歩んだ丸本位里(1904~95)・俊(1912~2000)夫妻。一兵士としての体験を銅版画表現によって戦後史に刻んだ浜田知明(1917~)。私が30年あまりの間親しんできた1930年代から50年代の日本の美術家たちを中心に、彼らの絵画作品を、今、改めて読み解き、戦争へと向かう時代の危機感、戦場・銃後の体験がどのように表現されてたのかについて、お話ししたい。
大塚耕二《トリリート》1937年 |
松本俊介≪都会≫1940年 |
丸木位里・俊 原爆の図 第4部《虹》(部分) |
浜田知明《初年兵哀歌 〈銃架のかげ〉》1951年 |
主な著書に『アヴァンギヤルドの戦争体験一一松本俊介、滝口修造そして画学生たち』(青本書店1994年)。『「原爆の図」―描かれた、語られた』(岩波書店2002年・第五倫雅芸術奨励賞受賞)。【第五福竜丸から「3・11」後ヘ被爆者 大石又七の旅路】(岩波ブックレット820)
事務局に来た「手紙」より
九条は先進的模範
「9条壊し(怖し)」の安倍首相らは、憲法9条ではなくマララさんら2人のノーベル平和賞の受賞を聞いてほっとしたことだろう。表現の自由を守り、芸術家としての創意を発揮して、9条こわしの閣議決定を無効にし、「戦争する国づくり」にストップをかけよう。わが9条こそ地上から戦火をなくすための先進的な規範となることを世界も知りつつある。もし9条が受賞したら、それを受け取るべきは、安倍さん、あなたではなく国民です。
北野 輝(美学・美術批評)